How to walk
トレイルを歩くにあたって
頸城五山トレイルがある頸城山塊は、典型的な日本海側の気候です。そのため冬季は日本有数の豪雪地帯で、火打山周辺では5月の連休でも5~6mの残雪があります。
一般的な無積雪期に縦走するには、トレイル上の雪がほぼなくなる7月中旬頃から、初雪が降る前の10月中旬頃までが良いでしょう。夏は雪解けとともに咲く高山植物の花々、秋は素晴らしい紅葉を眺めながらの縦走が楽しめます。
ルート紹介
頸城五山トレイルにはいくつかの登山口、山小屋などの宿泊ポイントがあるので、1日に歩く距離を調節することができます。何度かに分けて歩くセクションハイクから、全コースを続けて縦走するスルーハイクまで、楽しみ方や体力レベルに合わせて設定してください。季節によって違う表情を見せてくれる山並みですので、何度も訪れたくなるトレイルです。
ここで紹介しているのは、登山道を再整備したことで、再び歩けるようになった区間を含むルートを中心に紹介しています。ただし、整備が行き届いていない箇所もありますので、どのルートも登山上級者向けと考えてください。
頸城五山トレイル縦走
燕温泉~妙高山~火打山~焼山~金山~雨飾山~雨飾高原
Day1 燕温泉~妙高山〜高谷池ヒュッテ(8:00)
Day2 高谷池ヒュッテ~火打山〜焼山〜泊岩(5:20)
Day3 泊岩~金山〜雨飾山~雨飾高原(9:20)
total=22時間20分
燕温泉から雨飾高原まで、頸城五山を続けて歩くプランです。2泊3日で歩くには、1日の行動時間も長めで、現状では上級者向けの縦走といえるでしょう。
火打山~焼山~金山~雨飾山間については、宿泊が可能な場所は泊岩(避難施設)のみ、水場は大曲のみ、トイレはなし、と宿泊施設などが充実している北アルプスや八ヶ岳の縦走と同じようにはできません。必要な水と食料を各自で持って、長めの行程を歩くことができる体力が必要です。またエスケープルートとなる富士見峠から杉野沢橋へ下山するルートは渡渉もあり増水すると通行が困難になりますので、エスケープする際にも天候状況を考慮してルートを選択する必要があります。
Option
火打山〜焼山周回
笹ヶ峰~高谷池ヒュッテ~火打山~焼山~富士見峠~杉野沢橋
Day1 笹ヶ峰~高谷池ヒュッテ(3:35)
Day2 高谷池ヒュッテ~火打山〜焼山〜泊岩(5:20)
Day3 泊岩~富士見峠~杉野沢橋(4:10)
total=13時間05分
頸城五山トレイルの核心部ともいえる火打山~焼山間の縦走路を楽しみ、杉野沢橋へと下山する周回ルートです。火打山までは多くの登山者が訪れる人気ルートですが、そこから先は雰囲気が変わり、頸城山塊の山深さを感じられます。
富士見峠から杉野沢橋までの区間は、地獄谷、裏金山谷、金山谷と渡渉が続きます。増水時には通行が困難になる場合がありますので、天候を考慮した判断が必要になります。
Option
焼山縦走
杉野沢橋~富士見峠~泊岩~焼山
Day1 杉野沢橋~富士見峠~焼山~泊岩(4:50)
Day2 泊岩~焼山~泊岩~笹倉温泉(7:10)
total=12時間
焼山を1泊2日で縦走するルートです。
杉野沢橋~富士見峠間は、金山谷、裏金山谷、地獄谷と渡渉が続きます。増水が予想される場合には別のルートを選択してください。
注:コースタイムは40 〜50 歳の登山経験者が避難小屋泊の装備を背負い、無雪期の晴天時に歩いたという設定。
休憩時間は含まれていません。